内部テストを使った Android アプリ配信

Google Play Store の内部テストトラックを使いながら、Android アプリをデプロイしてみます 🙋‍♀️

テスト配信

Google Play Store を用いた配信はいくつか方法があり、製品版に加えて、 3つのテストトラックと内部アプリ共有があります developers-jp.googleblog.com

今回は以下の理由から内部テストトラックを選びました

  • オープン・クローズドテストと違って審査がないため、素早く確認できる
  • アップロードしたバイナリをそのまま製品版に移行できる(内部アプリ共有はできない)

内部アプリ共有もかなり便利で、 versionCode の制約がなくデバッグも可能です
このあたりは開発体制やアプリによって柔軟な選択ができそうです

bitrise で内部テスト配信

ということで、ざっくり以下のフローを実現してみます

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Fastlane を使う方法もありますが、今回はさくっと既存の step を使います

デプロイ用のサービスアカウントを発行し bitrise にアップロードしたら、 Google Play Deploy step を追加します

devcenter.bitrise.io

また、内部テストのテスターは Google Play Console にてホワイトリスト形式で設定できます

内部テスト配信を確認する

bitrise の workflow が無事完了すると、テスターは内部テスト版アプリをリンクからインストールできるようになります
リンクは Google Play Console のテスター設定画面から取得できます

bitrise の Create install page QR code step を使って、リンクを埋め込んで slack に通知する、とかも便利かもしれません 🙋‍♀️

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製品版へ移行する

内部テスト版に問題ないことが分かったら、製品版へ移行させます

内部テストの一覧から該当のリリースを見つけたら、「リリースをプロモート」から「製品版」を選択します

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するとドラフトの製品版リリースが作成され、編集画面に遷移します
内部テストに使ったバイナリが紐付いているので、あとはリリースノートや段階的更新など諸々を設定してリリース完了です 🎉

(このあたりはドキュメントが見つからず、プロモートを押すと何が起こるのかヒヤヒヤしました)

まとめ

神経質な自分にとって、手動でのバイナリアップロードは思ったより心理的な負荷がありました
当然ですが、自動化によってかなり楽になったと思います

運用にあわせてそれぞれのテストトラックを活用していきたいです 🙆‍♀️

(ちなみに、作業時点で内部アプリ共有は Google Play Deploy step で使えませんでした。 Fastlane にメソッドがあるので、そちらで組み立てられます)